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岡崎京子ファンサイト「BIG BOREDOM in WWW」のイケダのブログ。

1.岡崎京子とセックス

「女の子エッチ漫画家」と称されていたデビュー間も無い頃はハタチそこそこのオンナノコがセックス(若しくは付随する事象)について描写しているという事実、すなわち岡崎京子自身のスキャンダリティであり、こと作品中でのセックス描写がことさらエロティックであったり、エロティックなセックス描写が特徴であったとは思えない。マンガとしてエッチなのではなく、エッチなオンナノコ。
セックスはデスコミュニケーョンの実証として盛りこまれる印象が強い。
質感であり、空気感であり。
それはセックス描写が過剰にエロティックなのではなく、日常において、読者側のコードと一致するゆえのリアリティ。


恋愛漫画におけるドラマのカタルシスとしてでなく、エロ漫画における実用度優先の執拗な描写をするわけでなく。いわば(川勝正幸だか渡辺祐だか)いうところの「カジュアルなセックス」。


AERA速水由紀子(?)の文章で触れられていた"アシスタントたちの下世話な下ネタ話に激しく叱責した"というエピソード。その辺りは、岡崎自身の品格と考えるし、セックスを扱う上でのスタンスのひとつの表れ。


エロビデオみたいのを友達らと見て「滑稽だ」と笑うのと、恋人と二人で見てるのでは全然違う、みたいなことを月刊カドカワのインタビューで答えていたけれど、そういった部分。