sitebbiw' memo

岡崎京子ファンサイト「BIG BOREDOM in WWW」のイケダのブログ。

マリー・アントワネット

観てきました、昨日。テレビCMバンバンうってるし、通勤時の車内吊りでも見かけるので、混んだらヤだなー、と思って前売りというか、予約買いというかしたんですけど、そんなに混んでませんでした。TOHOシネマズ市川、16:00からの回。中央、正面の辺りに固まって混んではいましたけど…。


画は美しかったです。ほんとに。可愛かったし。女の子好きする感じでしょうか。


映画としてはどうか、とは思いました。退屈だったとかそういうのはないんですが、大きな盛り上がりもなく、大きな苦悩もなく、大きな悲劇もなく。史実に照らし合わせればそんなことはないわけで、「無さ」を感じるのは描き方なわけですけど。


パンク/ポストパンクを取り入れた音楽面ですが、期待したほどの演出効果は残念ながら感じませんでした。「ちょっとベタだな…」と思った。ええと、「パンク/ポストパンク」も既に歴史でありクラッシックである、ということなのかな。アイロニカルだな。ちょっと切り取り方が部分的過ぎて、安い使い方に感じたりもしました。冗談として受け止めるべきなのかな。


本編が別にあって、そのダイジェストを観たような印象です。ちょっとくいたりない感じがしました。


自分が日本人で、かつ世界史にもとんと疎いゆえに今回のような感想を持ったのであって、フランス、あるいは欧州の人間が観た際にどんな感想を持つのかはちょっと想像を越えてます。マリー・アントワネットという、自分たちの歴史を遡ったところにある人間の描き方というものに、もしかしたらパンキッシュな魅力を感じたりするのかもしれない。


映画館よりもDVDとかで、大きなモニタで大きな音で、ダラダラと飲み食いしつつおしゃべりしながら見るのが楽しそうではありました。